世界を養う植物の話 2
カリフォルニア大学のデイヴィス校の育種家は、食べられる果実をつけるトマトに耐塩水性をもたせるために、これらの遺伝子をうまく使用したのです。
こうして生まれたトマトには、塩気のある水をやることができます。
非常に現実的な可能性として、このようなトマトの野生種は、未来の農業に重要な役割を果たすといえます。
誰が50年前に、野生のガラパゴス産トマトが有益であろうと予想したでしょうか。
トマトは果実以外の部分も役に立ちます。
刺激性のある葉は虫を寄せつけないと報告されていて、最近の研究では、葉にはまた、水虫などの真菌性皮膚病に有効な殺菌成分が含まれているかもしれないということです。
個々の種が持っている、隠れた効用を予め知り得ないので、ひとつの種が絶滅したときに、どれほどすばらしい効用が失われるかもわからないのです。