世界を養う植物の話 5
最近、南アメリカのイネ科草本のなかに、窒素固定をできるもののあることが発見されました。
これらの種はまだ交雑に用いられていませんが、高価な肥料に依存しない植物をつくり出すのに利用できるのではないかと思われています。
たぶん、このような根粒を持つイネ科草本がまだ存在しているでしょうし、それはもっと交雑に適しているものであるかもしれません。
コムギを乾燥地で育てるには問題があります。
しかし、オーストラリアでは、たった1回の灌水で、種子から成熟する1年草が知られています。
どうしてそんなことが可能かというと、並外れて生長が早いからでもあります。
もし、この草が持つ遺伝子を穀物に導入できたら、そのときには不毛の地域でも農耕が可能となり、良好な土地ならば年収穫量を増やすことができるでしょう。
最近の最も浮き立つような発見のひとつは、メキシコの多年草テオシントです。
このトウモロコシに近縁な野生種は何年間も生きています。
この草が持つ遺伝子を利用すると、恐らく、1回種子をまけば、その後何年間も収穫できるという熱帯トウモロコシをつくり出せるのではないでしょうか。