世界を養う植物の話 6
ときに、野生の雑草がたいへん意外な面で貢献することがあります。
水田には、水に浮くアカウキクサという小さな野生の水生シダの見られるところがあります。
このシダがあると、イネの生長が促されるのでした。
このシダは、根粒に匹敵するようなものを持っていたのです。
つまり、藍藻がこのシダと共生していて、大気中の窒素固定を行なっているのです。
窒素は水田の水に放出され、イネによって吸収されるので、肥料をやる必要性が削減される。
現在このシダを、進んで育成している地域もあります。
ここまでのところ、科学者らが有益な遺伝子を移したり使ったりすることについて述べるとき、伝統的な育種方法を使うことを意味していました。
いま地平線上にぼんやり見えてきているのは、ある生物から必要とする遺伝子を取り出し、それらを他の生物に挿入する可能性です。
これは、すでにある分野では行なわれていることです。